私はカメラマンとして名古屋市を中心に撮影の仕事をしていますが、2015年に風俗撮影をスタートした際に恥ずかしながら初めて知ったのは、風俗・夜職の在籍女性すべてが、ちゃんとした宣材撮影をし、納得のいくパネル写真やサイト画像で活動できているわけではないという現実です。
これは、風俗店ごとの営業形態と方針、大手風俗情報サイトとの掲載契約時の制限の問題もあるので、「全員が納得する方法」でキャストを扱うというのが難しいという現実も分かっています。
では、店側に品質の良い撮影をしてもらえないキャスト様はどうなるのか?
プロに対応してもらえない場合に手軽に済ませるのであれば、スマホで自撮りをして、「なんとなく」スタンプ加工して掲載・・・
または、カメラを持ってる友人・知人にホテルで「なんとなく撮影」してもらった画像で掲載してもらう・・
なんとなく・・なんとなく仕方ないから・・
これがコンビニのバイトとかだったら「なんとなく精神」でも大丈夫かと思いますが、風俗業というのは、
「体と精神を酷使する仕事」でもあります。
きっと、風俗業界に進むと決めた人というのは、何かしらの目標(ゴール)を持っているはずです。
当然ながら、「お金のため」であることは同感しますし、であるならば「お金を稼ぐための最短距離」を走るべきなのに、上記のような「何となくの写真」で、良いのでしょうか?
しかし、営業ツールとなる「風俗用の宣材写真」を手に入れるための方法が分からない・・
近所の証明写真を撮ってる店に行くのか?、はたまた七五三を撮影しているような写真館で「風俗の撮影をお願いしたいんですが」とか言ったら好奇な目で見られるし・・
となると、最終的にはネットでカメラマンを見つける!
そして、最近はSNSでも風俗撮影の依頼を募集しているカメラマンがいるじゃないかぁぁぁ!!
これで解決!!
では、ダメなんですww
風俗撮影をどう考えるかが大事
何度も書きますが、
店舗側の撮影対応が難しい場合は、個人で探すことになるのですが、SNS上で、いわゆる「休日カメラマン」、「写真は趣味です」的な人物に依頼をしてしまうと、カバン1つの心細い撮影機材や現場対応能力が乏しい人などの問題点が出てくるかもしれません。
個人的な見解を書かせてもらうと「風俗撮影」は、企業相手の撮影と全く変わりはありません。
キャストさんというクライアント(依頼主)が存在し、在籍店舗やPR活動用に必要な写真素材を依頼されて撮影する。
当然、納品できるレベルの写真であること、撮影したデータの保管・管理まで撮った後のサポートもする必要があります。
「風俗は体と精神を酷使する仕事」であるなら、プロに頼んだ方が、失敗やトラブルに会うリスクは少ないですし、何よりも納得していない宣材写真で、風俗業務を続けることは、お金も貯まらなければ、精神衛生上も良くないと感じます。
自分自身の分身となる風俗撮影をどう捉えるか?
この時点で、早期に風俗を卒業できるかどうかの分岐点が始まっているのかもしれません。
では、実際に「休日カメラマン」的な存在への撮影依頼になぜ不信感を抱いているのか、ご説明させて頂きます。
SNS上でしか活動しないカメラマンはすぐに撤退する
風俗撮影を受付中と宣伝している多くのカメラマンは、SNSを主戦場にしています。
時代の流れを考えれば、インスタやXなどのSNSで撮影受付から納品までを完結するというのは、商売の1つの方法であることは理解していますが、なぜ個人的にSNSカメラマンに不信感があるのかと申しますと、単純に「撮影を仕事」という観点で捉えれば、SNSカメラマンの募集の仕方は幼稚であり、もしこれが企業相手に撮影を行う場合であれば、SNSのペラページだけの存在で「信頼に足るカメラマン」と企業は絶対に判断しません。
なぜなら、まず自身が運営する証明(ドメイン登録などが無い)、SNSだけでは責任者の所在が不明、アカウントも意味が分からないHNで、実績があると写真を並べられても、それが本人が撮った写真だと判断もできません。
つまり仕事として取引する相手として信用情報が欠落し過ぎているのです。
きっと、こいういうカメラマンはSNSで次のような書き込みをするでしょう。
「実績があるし、信用が第一なので安心してDM下さい。」
えっ???何を信じて安心するのw
前提として風俗写真を依頼する側のキャストさんは、ある程度の個人情報を晒してSNSカメラマンに依頼し、被写体となるわけで、雇われ側のカメラマンは最低限の「企業情報などの開示」は必要だと思いませんか?
それは単純にカメラマン自身の投稿で、「ボクは顔写真を載せてるから安心だぞ!」というシンプル&おバカな発想ではなく、キャストさんからお金を頂くのであれば、業務上の手続きなど事業としての常識的な流れを整理するのが社会人として常識ですよってことです。
こうした業務上の契約云々を準備することは、正直手間はかかりますので、SNSの方がスピード感がある!
ですが、SNSでお手軽に撮影者を受け付けるということは、逆を言えば「いつでも逃げる覚悟がある」とも言えます。
私が請け負う撮影業務は、企業案件が多いので、書面を交わさないで撮影に入ること自体がナンセンスであり、依頼する側もそんなテキトーなカメラマンを仕事相手として見てくれないでしょう。
そうした経験上、SNSで完結するカメラマンの行動に不信感を覚えると同時に、そうしたカメラマンに頼まないといけない風俗撮影の現状を悲しく思います。
社会人としてビジネスを立ち上げるには、「ある程度の投資は必要」です。
風俗撮影を受け付けるのであれば、サイト制作や各権利関係の規約書類などの準備とお金はかかります。
こうした点でSNSだけで活動する「休日カメラマン」は、初期投資のリスク無しで儲かればラッキー!と考える人種に感じます。
SNSで撮影依頼ができる手軽さと引き換えに、身元不明の人間に個人情報を渡すことは絶対に避けることが、身を守る最善策です。
撮り目的だけのカメラ好きマニアには注意
SNSで撮影を受け付ける風俗カメラマンの中には、「すごいカメラ好き」もいます。
つまり、カメラ&レンズマニアで撮影目的が「この機材を使いたい!」、「こんな写真が撮りたい!」という単純なオタク型カメラマンもいます。
邪な気持ちがない写真好きカメラマン!・・いいじゃないですか!?
と思いますが、ネットが主流の現在の風俗業界は、撮影データをどうやってネット指名に結びつけるのかを考えることも大事です。
例えば、写真好きなカメラマンは、「自分が良いと感じる写真」がすべてだったりするので、キャストの意見や今の流行より「オレ様目線」で撮影することが多い。
ん?これって・・
お店側の店長やスタッフがよく言う、「風俗はね、こういう写真じゃないとダメ!」みたいな固定概念に縛られたイタい発言と似てませんか?
フローフォトを始める前に何度か知り合いの先輩カメラマンに『とある風俗店舗の撮影』のヘルプをしたことがあります。
ある日の撮影で、3名の新人さんを店内で軽く撮影して欲しいという依頼で、照明のセッティングが終わり、新人キャストさんを待っていると、初めての撮影なのか、緊張した表情で登場したので、感覚的に「緊張ほぐすのに10分くらいかな?」なんて計算していたら、撮影開始から3分ほどで店長さんが、「もっと体をくねった方がいい!」、「もっとお尻を出した方が売れる」とか・・撮影慣れしていない新人女性に指示を出しまくって、現場の雰囲気をブチ壊してくれましたw
この時に思いました。
お店を通じて撮影指示されるキャストさんの不都合な真実に・・
ってか、大声で指示するなら自分でカメラ買って撮れば?と、半笑いでその現場を後にし、同時に店舗からの依頼は断ろうと思った夏の日でした。(全てがそんな店じゃないけどね)。
撮るだけのカメラマンであれば、カメラマニアとか “オレ様状態” の店長でも撮影はできます。
つまり、プロが撮る意味を考えて欲しいということです。
私の経験ですが、色んな現場で「上手なカメラマン」だと感じる人は、被写体と向き合って現場を作る人です。
言葉での説明が難しいですが、当然プロカメラマンなので、撮影の段階から「ある程度の仕上がり」をイメージしながら作業をしていますが、被写体の意見やその日の現場の雰囲気などで、自分の中の仕上がり写真(固定概念)を変えることができる人です。
これは、単に撮影という部分だけではなく、撮影した写真の使用用途などを考えた時、一番意見を尊重すべきは、いま目の前で自分が向き合っている被写体、つまり「キャスト本人の意向」であり、店長でもカメラマン自身のエゴでも無いということです。
例えば、キャスト本人が「かわいいイメージで撮って欲しい」というリクエストに対して、カメラマンがお店や自分の見てきたエロ画像を信じて、「それでは売れないから、もっとエロくした方がいい!」というのは、風俗撮影においては、個人の趣味の愚かな発想であり、私の中ではダサい撮影者だと感じます。
しかし、こうした店側の圧力のような発言は、個人的にファッションモデル事務所の宣材撮影などで活発に交わされる意見でもありますが、勘違いしてはいけないのは、ファッションモデル事務所に所属しているモデルと風俗店の所属キャストとでは「雇用関係」が違うということです。
モデル事務所のモデルは「事務所が雇用している人材(社員のようなもの)」、対して風俗店の所属キャストは、「社員関係ではない」ということが殆どで、簡単に言えば、キャストは個人事業主であり、店側がキャストにお願いして働いてもらっている(外注契約)のようなものです。
なので、キャストが自らの体で稼ぐ以上、風俗用の宣材写真の最終決定は、「キャストがすべき」です。
これを勘違いしているカメラマンは、極度に店側に採用されやすい写真を撮ろうとします。
でも店とキャストのパワーバランスの話はさておき、私の自由な意見を書かせてもらうと、大事な体を使って商売をするキャストの意見(使って欲しい写真の意見)が通らない店なんて、さっさと辞めてしまえばいいじゃないですか!?
こうした考えから、個人的には店からの撮影依頼は受けませんし、キャストさんが嫌がるポーズの強要などは一切していません。
プロとして、依頼主が気に入った写真に仕上がるように全力を尽くすのが、風俗撮影のカメラマンの立ち振る舞いなのだと感じます。
企業撮影の取引経験が無いカメラマンは撮影物の取り扱いが分からない
今までSNSを利用して風俗撮影を依頼した経験のあるキャストさんにお聞きしたいのが、SNSカメラマンから撮影したデータの取り扱いについて、何か書面などで説明されたり、契約の控えを交わした事はありますか?
こう質問すると、SNSから依頼した経験のあるほとんどのキャストさんが「DMの履歴くらいかな?」とヤバい反応をします。
こうした事例は、キャストさんが悪いわけではなく、撮影物の取り扱いについて、キャストさんに契約内容を明示しないカメラマンに責任があります。
企業相手にモデルや人物撮影を行った経験のある「本当のプロカメラマン」であれば、画像の使用期限や使用する選定画像と使用媒体などの契約・資料提出は当然行ったことがあるはずです。
仮に撮影物に関する契約をした経験は無いけど「お金もらってモデル撮影してるから、俺はプロカメラマンだ!」という痛いプロカメラマンは、即クライアントを考え直した方がいいでしょうw
というように、本業で撮影(主に人物撮影)を行っているカメラマンなら、気軽に風俗撮影を行う危険性も理解できるはずです。
撮影したデータの保管・管理、著作物の権利についてetc、キャストさん(被写体)を保護するような内容ですが、逆を言えば撮影業者を守るためにも必要な規約関連事項です。
例えば、昼職もして夜に風俗で働くことを秘密にしているキャストさんが、口約束だけでSNSからカメラマンを依頼したとします。
撮影自体は問題なかったけど、後日撮影したデータが、カメラマンのSNS上で撮影サンプルとして公開されて、削除をお願いしたけど著作権はボクのものだと言われ、削除してもらえず、風俗をやってることが会社にバレた・・なんて事も考えられます。
脅かすわけではないですが、露出の多い上に自分自身が被写体となる撮影では、最悪のケースも考えて行動する方が賢明です。
当サイトの掲載写真は、私が撮影したサンプル写真以外は「すべて著作フリー画像」ですので、どれだけ撮影サンプルとして過去のキャストさんの画像を使いたくても「著作権すべてを本人譲渡する契約」を結ぶので、特別なことが無い限り弊社のサイトでは使用・公開は致しません。
また撮影実績として公開している私自身が撮影したモデル画像についても「顔がバレない」ようにトリミングしています。
しかし、よくあるカメラマンのSNSやサイトだと「こんな撮影でした~♪」みたいな日記感覚でキャストさんの顔が写ったりしてます。
当然、ネット・SNSで掲載する画像については、本人から許可を貰ってるかもしれませんが、画像のコピーやスクショが簡単にできる昨今では、ネットに公開する画像を100%自身で管理することは不可能なので、風俗というジャンルの写真を簡単に公開することは、キャストさんの将来を考えると行うべきではないと考えます。
こうした簡単な口約束で撮影データの取り扱い方法が決まってしまう。
普通の観光写真なら世の中に出回っても問題ないかもしれませんが、肌の露出が多い写真や風俗嬢だと隠したい場合は、口約束ではなく、書面を交わすのが有効な手段です。
無論、弊社では、撮影前に書面での説明・サインはもちろんですが、撮影データは「如何なる場合でもネット上に掲載しません」
こういった撮影物に対する事故の予見を軽く考えているカメラマンは、個人的には、やはりプロではなく、自称プロカメラマンだと呼ばざるを得ません。
撮影物の取り扱いというのは、企業案件が多いカメラマンほど、慎重に扱います。
SNSのアカウント(電番)だけを知っていて、場所と時間とお金だけ告げられ、現場に集合!なんてケースは非常に危険なので注意して下さい。
風俗撮影を依頼する際の最優先事項は自分を守ること
この記事で、風俗撮影を行うSNS上のカメラマンや撮影物の規約などについて色々意見を書きましたが、今も昔も風俗業界で指名を獲得する第一歩に「宣材写真は不可欠」となります。
写真の重要さを知っているからキャストさんも、風俗撮影をしてくれるカメラマンを探すのですが、一旦立ち止まって考えて欲しいのは、「風俗で働いている事実」を誰にも知られたくない、または自分の現在・未来の交友関係を想像して、一人でも知られたくない人物がいるのであれば、SNSなど撮影依頼先の情報が不明なルートを使うことは避けるべきです。
「風俗は体と精神を酷使する仕事」です。
また、この業界で働くこと自体でプライバシーを危険に晒しています。
きっと風俗業界に飛び込んだ人は、「ある程度のリスク」は覚悟していると思いますが、「余計なリスク」は背負うべきではない!
撮影依頼はどこにでもできる!
カメラを持てば、誰でもカメラマンですし、私も男である以上、「100%大丈夫!」とココで書いても嘘に見えてしまう。
しかし、撮影に関しては、仕事として捉える常識は持っていますので、弊社を通じて撮影した写真で過去にトラブルが起こった事例は無いという事実は、120%断言できます。
自分を守れるのは自分だけです!